業務に活かすオープンデータ ~宿泊施設の場合~

更新日:2023.04.07

お話を聞いた方:

ウェルネスリゾート沖縄休暇センターユインチホテル南城

マーケティングセールスチームマネージャー 大工 定恵さん

データを活用しようと思ったキッカケは?

宿泊のお客様、ホテル内施設ご利用のお客様の属性や、人流の現状が把握できないため集客へ繋げる施策立案に人手と時間がかかっていました。そこで、自社データ以外のデータを活用することで、課題解決ができないか検討を始めました。

データを活用して明らかにしたかったことは?

WEBサイトのアクセスデータ、自社の宿泊実績と沖縄県が発表している入域観光客数の比較、海外宿泊客とWEBサイトへのアクセス元の関連性です。

どのようにデータを活用しましたか?

沖縄県の入域観光客数、南城市の人流データと自社の宿泊実績・WEBサイトアクセスデータ・SNSデータ・温泉利用データをBIツールで可視化し、現状の動向と傾向を検証しました。また、SNS分析も行いました。

SNS分析

データを活用してわかったことは?

自社データと入域観光客数の公開データを使用する事で、県全体の入域傾向だけでなく、南城市の人流と海外客によるホテル宿泊動向や、利用者の月別における全体の傾向が確認できました。

2022年8月単月においては、観光入域に対して55.3%の宿泊割合。2022年度全体を通して県外、海外からの宿泊客が増加傾向であることが分かりました。しかしながら、香港からのWEBサイトへのアクセス実績と宿泊実績の差異が大きいことから、南城市に人流はあるが、宿泊ではなく観光施設をメインに移動しているのではと考えています。

また検索エンジンでは、ダイレクトにホテル名で検索されているため、ホテルの知名度はあることが分かりました。

その他にも、温泉利用者の属性を外来と宿泊者のセグメント別でBIツールで可視化しました。外来は春シーズンが最も多く、属性では男性層が急速に伸びていることが判明。宿泊は夏季シーズンが多いことから人流データ、県の入域観光客と比較し概ね関連性もありました。温泉外来の夏季シーズンもしっかり取れているので、ニフティ温泉利用者の影響も多いことから地元客に「猿人の湯」が認知されていることが明確になったと感じています。

WEBサイト分析

結果を今後どのように活かされますか?

夏季WEBサイトアクセス数と宿泊者数が比例していないため、差異はOTAからの予約が高いもと考えます。OTAは沖縄彩発見クーポンの獲得がしやすいのか引き続き調査が必要で、宿泊は直販も増やす施策も必要であると考察しています。

ニフティ温泉九州エリア1位受賞後は外来が春シーズンを超え伸びているので、更に認知度を増やすためシーズンに応じたクーポン発行で利用者を獲得したいと考えています。

オープンデータを活用し南城市への誘導施策立案と、LINEを活用してホテル利用に繋げたいです。

今回の分析結果を社内共有し、営業戦略エリア別セールスの展開、強化、PR方法に繋げていきます。

 

サービスURL

https://www.yuinchi.jp/

オープンデータ利用者のコメント

ISCOへの要望として、データ利活用を更に進めていくために、BIツール活用方法についての勉強会を開催してほしい。

利用したオープンデータ

入域観光客数(沖縄県公開データ) 国民の祝日(内閣府オープンデータ) 南城市人流データ(ISCO保有民間サービスデータ)
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