オープンデータハッカソン開催レポート

更新日:2025.12.26

沖縄県主催
「オープンデータ活用 観光課題解決ハッカソン」

〜沖縄観光の課題に挑む、データ活用と共創の3日間〜

#沖縄観光
#オープンデータ
#ハッカソン
#チーム共創

オープンデータを活用して観光分野の地域課題解決や新たなビジネスの可能性を探る「オープンデータ活用 観光課題解決ハッカソン」を、2025年10月31日・11月8日・11月9日の全3回で開催しました。異なる分野の参加者がチームを組み、学び合いながらアイデアを具体化し、最終日にはプロトタイプと発表資料を用いて成果発表を行いました。

開催概要

📌 イベント名

沖縄県主催 オープンデータ活用
観光課題解決ハッカソン

📍 会場

HAVE A GOOD DAY (沖縄県那覇市東町18−4 東町ビル 6階)

🎫 参加費・定員

無料 / 定員20名(先着順)

🎯 ねらい

観光分野の地域課題解決・新たなビジネスの可能性をチーム共創でプロトタイプまで形にする

Day 1|2025年10月31日(金)18:30〜20:30

事前講座「はじめてのオープンデータ × Glide ワークショップ」

Day 2|2025年11月8日(土)14:00〜17:00

アイデアソン「観光の今を知って、課題解決のアイデアを描く」

Day 3|2025年11月9日(日)10:00〜17:00

ハッカソン「チームで挑む、観光課題ハッカソン」+ 成果発表

3日間のプログラム

Day 1 / 事前講座

オープンデータの基礎や、沖縄県オープンデータプラットフォームの活用方法を学び、あわせてアプリ作成ツール「Glide」の基本操作を体験しました。以降のアイデアソン/ハッカソンに向け、共通言語としての”データ”と”プロトタイピング”の土台づくりを行いました。

Day 2 / アイデアソン

沖縄観光の現状や課題をインプットしたうえでチーム編成を行い、ファシリテーター/サポーターの支援のもと、課題起点で解決策を検討。オープンデータで「何が分かるか」「どう動かせるか」を議論し、最終日の実装に向けた方向性を固めました。

Day 3 / ハッカソン・成果発表

2日目に生まれたアイデアをもとに、Glide 等を用いたプロトタイプ作成に挑戦。最終発表では、プロトタイプに加え、アイデアの背景・狙い・使用した(想定含む)オープンデータを スライド にまとめて発表しました。

各チームのアイデア

🗺️ チーム A

ナニスル?オキナワ

混雑の可視化 × “県民おすすめ”で周遊をデザイン

#混雑分散 #周遊促進#県民おすすめ#リアルタイムマップ

🔍 課題

観光客の行き先が一部の人気スポットに偏在し、混雑・経済効果の偏り・満足度低下につながっています。SNS 中心の情報収集行動により「見つけた場所へ行き、自分も発信する」流れが強まっていることが背景にあります。

💡 提案

県民の「ここ来て」と観光客の「なにする?」をつなぐサービス。主要観光地の混雑状況を確認して目的地を決め、出発地を入力すると、おすすめの”サブ目的地”がルート上に配置されたマップを取得できます。

📊 活用データ

主要観光地の混雑状況(「おきめぐり 観光快適度マップ」等)、県民おすすめスポット(カテゴリ別)、ルート案作成

🚀 今後の展望

好み学習によるレコメンド精度向上、カテゴリ指定、当日イベント情報との組み合わせ提案など

発表資料はこちらから👇️

【Aチーム】ナニスル?オキナワ

🌺 チーム B

しまちゅーり

“沖縄ふれあい旅づくり”で地域を活性化 ― ディープ体験をつなぐマッチングサービス

#体験マッチング#地域活性化#エイサー・祭り

🔍 課題

観光客から「沖縄らしさが失われている」という声がある一方、地域側は伝統行事・地域活動の担い手不足などのニーズを抱え、双方のミスマッチが生じています。観光客は沖縄の文化・生活に触れたいと思っていても、接点の探し方が分からない状況です。

💡 提案

「しまちゅーり」マッチングサービス。エイサー練習見学、シークワーサー摘み取り、地域祭り参加など、地域の「日常の魅力」を観光客とダイレクトに結びつける仕組みです。

📊 活用データ

地域のイベント情報など(JavaScript を用いたデモを実装)

🚀 ロードマップ

①イベント登録ツールからの動的データ読み込み → ②地域ホスト向けポータル → ③決済機能連携による収益化

🤖 チーム C

沖縄情報 AI プラットフォーム

信頼できる情報を”一元化”し、観光・生活・移住を支える

#AI 情報統合#防災・避難情報#位置情報連携

🔍 課題

SEO や課金ページが上位表示されること、SNS 中心で地元推奨が埋もれること、災害時に避難所等の必要な情報が分散していること——こうした”情報課題”に着目しました。

💡 提案

沖縄に特化した一元管理型の「情報 AI プラットフォーム」。行政データ・観光情報・交通情報・仕事・移住情報などを統合し、AI が回答生成・パーソナライズ。位置情報連携により、避難所・AED・営業中店舗など”今いる場所”に応じた情報集約を行います。

📊 期待効果

観光客:誤情報判別・緊急時の避難情報取得 / 地域住民:公的情報の分かりやすさ・交通情報充実 / 移住検討者:信頼性の高い生活情報へのアクセス

🚀 今後の展望

初期目標:地域住民 1.5万人・観光客 1万人。実施体制(沖縄県または行政関連2次団体等)、稼働スケジュール案、成功指標(満足度/正確性/地域活性化寄与等)も具体化済み。

発表資料はこちらから👇️

【Cチーム】沖縄情報AIプラットフォーム

🚌 チーム D

観光バスを活用した移動式避難拠点プロジェクト

防災 × 観光交通で”安全な移動”を支える

#移動式避難拠点 #防災×観光#バスロケ連携#ハザードマップ

🔍 課題

防災時に観光客が避難行動を取りづらくパニックになり得ること、また観光客・地域住民ともに災害時にどこを目指すべきか分かりにくいことを課題として整理しました。

💡 提案

観光バス(空車)や路線バスを活用した移動式避難拠点構想。「観光客モード」「市民モード」を備えたプロトタイプ UI を提示。平常時は現在地・最寄りバス停・最寄り避難拠点等、災害時はプッシュ通知・避難バス位置・多言語避難指示・安否確認などを組み合わせます。

📊 活用データ

GTFS 等のバス停データ、住所→緯度経度変換、避難所一覧・バス停一覧(実装済み)、標高データ、ハザードマップ

🚀 今後の展望

最寄り停車位置へのルート表示、ハザードマップを重ねた危険エリア回避ルート選定支援、多言語避難指示・安否確認機能の追加

まとめ / 事務局より

本ハッカソンでは、混雑分散・地域体験マッチング・AI 情報統合・防災×観光交通まで、沖縄観光を取り巻く多様なテーマが、オープンデータとプロトタイピングを軸に具体案へと昇華しました。

「アイデアを検証可能な形にする → まず動くものを作り、次の改善点を言語化する」プロセスを体験できたことが、大きな成果です。

今後は、データの整備・標準化、運用主体や継続体制、収益モデルの設計といった論点を深めることで、実証や社会実装につながる可能性があります。沖縄県としても、オープンデータの利活用推進を継続してまいります。

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